型枠成型品に発生する表層ヘアークラック
型枠成型品に発生するヘアクラック。コンクリートの中の可溶成分(石灰石よりなる微粒子や骨材の微粒分)がブリーディング水と共に押し出され多孔質な泥膜層が脱型後の乾燥収縮によって無数のヘアークラックが発生します。よく見過ごされて放置されるケースが多々あります。本当にいいのでしょうか??
ヘアークラックを放置するとどうなるの?
1.毛細菅現象で雨水を吸い込み、レイタンス層の再溶解を促進させる
2.レイタンス層の溶出により露出されるコンクリート面は荒れた状態に。
3.躯体のコンクリート面の水分吸収が多くなると、砂に含まれた塩分が水に溶け、コンクリートの中で海水化する。
4.コンクリート中の塩分を含む水が鉄筋の錆を誘発。錆の生長でコンクリート内部に微細なひび割れを起こし爆裂を誘発。
まとめ
たしかには型枠成型品においてヘアークラックを100%回避することは難しいです。
「これくらいは普通ですよ」「大して問題ありませんよ」etc。それらの見解が横行する一部業界に疑問を感じます。
東海技巧はコンクリート改質強化、劣化回復クラック抑制、さらに含浸止水防止を目的としたクラック対処保護工で乾燥収縮クラックの抑制と防止に尽力します。乾燥収縮クラックの防止と対処によるご相談はコンクリート補修のスペシャリスト東海技巧までどうぞ。